PHCC(Pin Hole Camera Club - ピンホールカメラクラブ)の公式ブログです。
最初の投稿は第1回ピンホールカメラクラブの活動の様子をお伝えします。
去る2007年12月30日。
都内某所にて部長と副部長の私の2名でピンホールカメラの製作と撮影会を行いました。
製作会場は部長行きつけのカレー屋さんの店先。
ピンホールカメラ1号機は、最初ということで失敗のないよう、市販の安価なカメラを改造して製作することにしました。
用意したのはこんなカメラです。

このカメラを分解して、着いていたレンズをビールの空き缶で作ったピンホールレンズに交換します。
ピンホールはビールの空き缶をレンズの大きさにハサミで切りとり、針で小さな穴を開けてつくります。
このときに注意するのは、
- 穴が大きくなり過ぎないように注意すること(0.2mmぐらいがいいようです)
- 穴が真円で滑らかなこと
です。
慎重に針を回しながら穴を開けて、紙やすりでバリが残らないように丁寧に削ります。
ピンホールレンズを取り付けてカメラを組み上げた状態がこの写真です。

今回改造したカメラはレンズが取り外せる構造になっていたので、その構造を生かしてピンホールレンズも交換可能です。
カレー屋さんの店先での作業だったので、製作の途中でカレーを注文しました。
なかなかこんな場所で作業できることはないと思いますが、カレーを食べながら製作の方法についてあれこれ話をするのも楽しいものです。
でも、こんなところで夢中で工作をしている大人っていうのは周りから見るとどんな風に見えるんでしょうか?
いいんです。
楽しいから恥ずかしくありません!
後で調べたわかったことですが、ピンホールレンズは極力薄くなるように紙やすりで削った方がいいらしいです。
今回は勉強不足でその作業はやりませんでしたが、2号機の製作や1号機のチューンアップの際には必ずやろうと思います。
そしていよいよ撮影会。
近所の河原に移動して作ったばかりのピンホールカメラでの試し撮りです。
どのくらいの露出時間が適正なのかもわからないので、1つのアングルで時間を変えて3カットぐらい撮りました。
データを取りながらの撮影。
部長の真剣さと情熱が伝わってきます。
こんな写真が撮れました。
ピントがシャープでないのは、ピンホールの精度が悪いことと、カメラが露出中にブレのが原因だと思われます。

ピンホールカメラは多重露光が可能なので、人が動くことでゴーストのような写真も撮れると思ってやったのがこれ。
完全に失敗ですけど。

光の映り方も面白いです。

撮影会の後は、急いでDPE店にフィルムを持ち込み現像とプリント。
どんな写真が撮れているのかワクワクしながら出来上がりを待ちました。
工作をする楽しさ、いろいろ試すことの面白さ。
普段デジカメでばかり写真を撮っている私たちには新鮮な経験でした。
次回はより美しい写真が撮れるように、カメラの性能アップと撮影技術の向上に励みたいと思います。
以上、第1回ピンホールカメラクラブ活動報告でした。
3 件のコメント:
すばらしいブログの開設ありがとうございます。しばらく手探りの活動が続くことになりますが、それもまた楽しかったり。ピンホールカメラならではの「時間」を感じることのできるようなすてきな写真を撮っていきたいですね。
「時間を感じる」っていう言葉がいいですね。
そういう写真を撮りたいですね。
楽しそうですね〜。
そのサマを少しでも撮れればいいな、と思いました。
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